ポリアミド(PA)の比重とは
ポリアミド(PA)はナイロンとしても知られる高機能プラスチックで、化学構造上アミド結合を持ちます。軽量でありながら耐摩耗性や耐熱性に優れ、機械部品や電子機器部品に広く利用されます。比重は材料の密度を示す指標で、設計上の重量計算や浮力、部品の強度評価に役立ちます。PA6の比重は約1.14、PA66は約1.15です。
PA6とPA66の比重の違いと影響
PA6とPA66の比重差はわずか0.01ですが、重量や耐熱性、機械的特性に影響します。PA6は加工性に優れ、吸湿性もあり、比較的軽量な部品に適します。PA66は高強度・高耐熱でわずかに重く、長期荷重や高温条件下の使用に向いています。比重の違いは、精密部品や自動車部品の設計で特に考慮する必要があります。
比重が設計に与える影響
- 部品重量: 比重が高いほど同体積で重くなり、機械的負荷や輸送コストに影響します。
- 寸法安定性: 吸湿や温度変化による膨張収縮が材料選定に関係します。
- 浮力・沈降: 液体中での使用時に浮力の判断材料になります。
PA6・PA66の特徴と用途
| 材料 | 比重 | 特性 | 代表的用途 |
|---|---|---|---|
| PA6 | 約1.14 | 加工性に優れ、吸湿性・耐摩耗性のバランスが良い | ギア、ベアリング、カバー部品 |
| PA66 | 約1.15 | 高耐熱・高強度、耐摩耗性も優れる | 自動車部品、電気部品、精密機械部品 |
選定時のポイント
- 使用温度: 高温環境ではPA66、一般用途はPA6が適しています。
- 荷重条件: 長期荷重や摩擦がかかる部品にはPA66を推奨。
- 加工性: 射出成形や押出成形での寸法精度を考慮。PA6は吸湿による寸法変化に注意。
- 耐薬品性: 酸・アルカリへの耐性は限定的のため、化学機器には別材料も検討。
軽量設計と比重活用法
比重を考慮することで、機械部品の軽量化やコスト削減が可能です。例えば、車載部品ではPA6の比重の軽さを活かして燃費改善に寄与できます。一方、耐久性や高温環境が求められる場合はPA66を選択し、わずかな比重差を補う性能面を優先します。比重だけでなく、耐熱性や耐摩耗性を総合的に判断することが重要です。
加工性と使用上の注意点
射出成形では吸湿による寸法変化に注意が必要です。切削加工ではPA66の高強度による工具摩耗も考慮します。適切な乾燥処理や加工条件を設定することで、部品精度と品質を維持できます。比重と加工性の理解は、材料選定での失敗リスクを低減します。
まとめ:ポリアミドの比重を活かした材料選定
ポリアミド(PA)の比重はPA6で約1.14、PA66で約1.15とわずかに異なります。比重と特性を正しく理解し、用途や環境条件に応じた材料選定を行うことで、設計や製造での失敗を防げます。表やリストで整理した特性情報を活用して、最適な部品設計を実現しましょう。





